吉野家の割引券、クオカード、カタログギフト。投資企業から届く株式優待にワクワクするのを想像するのは楽しいですよね。
でもこの株主優待。実は日本独特の制度で海外ではほとんど無いようです。今回は日本における株主優待について書いていきたいと思います。
株主優待とは?
株主優待は一定数の株式を保有している投資家に対して贈られるプレゼントのこと。通常、上場企業は年に配当という形で株主に還元を行います。それに加え自社の商品や割引券、クオカードなどの商品を株主の自宅に送付しています。
ぼくが最初にもらった株主優待は吉野家だったと思います。株主様~と書かれたクーポンを手にお店で使った時の優越感は控えめに言って最高です!
歴史
株主優待が始まったきっかけは諸説あるようですが、株主総会に来場した時の手土産というのが有力のようです。日本初の株主優待を開始した企業は現在の東武鉄道。1899年と今から100年以上前からあったと思うと感慨深いですね。
NIKKEI STYLEに詳細記事あったので、詳しく知りたい方はご覧ください。
元祖は鉄道会社か 知られざる株主優待のルーツ|NIKKEI STYLE
種類
株主優待の種類は色々ありますが、大まかに分けると以下のとおりです。
変わり種だと、シークス(証券番号:7613)は100株以上1年以上保有の条件を満たすと抽選ですが10名の方に海外工場の視察を含む旅行に招待されるといったものまであります。
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人気Top3
ランキング1位 | |
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企業名 | オリックス株式会社 |
優待内容 | ふるさと優待/自社グループ各種割引 |
決算月 | 3月 |
ランキング2位 | |
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企業名 | 株式会社すかいらーくHD |
優待内容 | 自社グループ株主優待カード |
決算月 | 12月 |
ランキング3位 | |
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企業名 | イオン株式会社 |
優待内容 | 株主優待カード |
決算月 | 2月 |
どれも株式投資をしている人の中では有名な銘柄です。やはり株主優待が豪勢、お得な銘柄は個人株主から大人気ですね。
株主優待人気ランキング2021年版:マイベスト総合 | 知って得する株主優待 (net-ir.ne.jp)
なぜ企業は株主優待を実施するのか?
企業が株主優待を実施するのは以下の理由が考えられます。
- 上場に必要な株主数を増やす(維持する)ため
- 株価の安定のため
- 小売りや外食系は自社の売り上げ向上に繋げるため
- 企業の知名度・ロイヤルティを上げるため
株主が嬉しいだけでなく、実施する企業側にもそれなりのやる意味があるんですね。
今後どうなる?
個人投資家に大人気の株主優待。でも平等性の観点でいうと日本に住んでいる人だけが享受でき、外国人投資家は恩恵を受けれない不平等なところもあります。グローバル企業は株主優待を取りやめ、配当金を増やす施策に出たところもあります。
また近頃はコロナウイルスによる不況のあおりを受け株主優待制度を取りやめる企業も出てきています。今後株主優待制度をやめる企業も増えていくのかもしれません。個人的には株主投資の楽しみの一つなので続いてくれるのを切に願います。
まとめ
今回のまとめ!
- 株主優待とは?
- 歴史→今から100年以上前の1899年からスタート
- 種類→大枠で5種類ほど
- 人気→TOP3を紹介
- 企業はなぜ実施するの?
- 今後、株主優待は縮小する可能性あり
配当以外にその企業の扱う製品やサービスをお得に利用できる株主優待は日本独特ではあるようですがとても良い制度だと思います。ただグローバル化が進む中、日本独自の制度も少し変わりつつあるのは確かです。
株主優待が廃止されると、優待が貰えなくなるのは勿論、一時的に大きく株価が下がったりと投資家にとってのデメリットも大きいです。そんな大きな流れがあると理解しつつ、楽しい株主優待ライフを満喫していきたいと思います!