巷でブームになっているFire。勿論、英語の炎の意味ではありません(笑)
Financial Independence Retire Earlyの略称で、経済的自立をして早期に退職をする生き方です。米国から始まり、今や日本でも特に若い世代の人に人気が出ています。
テレビ、雑誌、Youtubeでも今や聞かない日が無いといっても過言ではない程注目されています。
今回は色々なタイプがあるFIREという生き方の中でどのタイプを目指しているかについて述べたいと思います。
結論から言うと、バリスタファイア(セミリタイヤ型FIRE)を目指したいと思っています。その理由についても触れたいと思います。
参照:FIREムーブメントについて
若者たちが次々リタイア! FIREムーブメントを生んだ1冊の本 | お金か人生か | ダイヤモンド・オンライン (diamond.jp)
FIREとは
そもそもFIREはどこが起源なのか?それは米国と言われています。
「お金か人生か」(ヴィッキー・ロビン+ジョー・ドミンゲス 著/岩本正明 訳)という本が米国の若者の間で大ヒット。
本書の初版が出版されたのは1992年で、原書はこれまでに100万部以上を売り上げた大ベストセラー。ミレニアル世代からの人気を受けて、2度目の改訂版が出版されたようです。
これまでの常識=大学を出て、定年まで企業で働き、引退という一般常識を覆し、経済的自立を早期に達成し、若くして自由に生きていく。そういう生き方に共感した若者が憧れるのは僕自身もよく分かります。

アンケートによるとFIREをしたいと思う理由の1位は「自由な生き方に憧れる(34%)」、2位は「会社にとらわれず自分らしい働き方をしたい(29%)」と合わせて半数以上が「自由」を欲しているのが分かります。
このFIREに関するアンケート記事はかなり面白いです。
FIRE(早期リタイア)に興味ある人が増加中!FIREのためには何が必要?|株式会社ネクストライフのプレスリリース (prtimes.jp)
ミレニアム世代の間では「物質的な豊かさ」を求めない考え方が主流になっています。若者の車離れ、最近はやりの断捨離、ミニマリストといった身の回りの物を減らし、身軽に生きるライフスタイルがブームになっています。
次にFIREの種類を見ていきたいと思います。
FIREの種類
FIREには色々な種類があります。以下、有名なFIREのカテゴリー
種類 | 意味 | 概要 |
Fat FIRE | 贅沢アーリーリタイヤ | 不労所得のみで贅沢生活 |
Lean FIRE | 低コストアーリーリタイヤ | 低コスト+不労所得のみで生活 |
Barista FIRE | セミリタイア | 不労所得+収入 |
Coast FIRE | 好きな仕事セミリタイヤ | 不労所得+好きな仕事 |
色々な種類があり、迷ってしまいそうですね(笑)
結論、僕はBarista FIREを目指します。
お金が有り余るほどあればFat FIREもいいと思いますが、働かずダラダラと過ごすのは性に合わない。低コストのLean FIREも人生の彩りを我慢したくない、Coast FIREはむしろセミリタイヤではないのでは?という事で消去法で選びました。
Coast FIREのように好きな仕事を好きな場所で出来るならそれでもいいと思いますが、現実なかなか難しいと思います。仕事をしない選択肢を持ちつつ、自分が好きな仕事、人と無理ない範囲で働く。自由な時間も多い、そんなのが理想です。
FIREに必要な覚えておくべき数値
以下2つの数字はFIREを志す上で非常に重要です。
- 4%ルール(トリニティスタディ)
- 生活費の25倍
以下、解説していきます。
①4%ルール(トリニティスタディ)
トリニティスタディ(Trinity Study)とは、米国テキサス州のトリニティ大学の3人の教授が「退職後の資産運用の出口戦略として、どの程度の割合・金額を取り崩しながら資産を運用すると資産の寿命を最も長らえることができるのか?」という多くの投資家を悩ませる資産の取り崩し方について研究・発表したものです。
「資産の4%を毎年取り崩してその範囲で生きていけば資産は減ることなく運用し続けられる可能性が高い」というもので、トリニティスタディで導き出された黄金率。

この研究は1926年〜1995年までの約70年間の実際の市場の動向を元に算出されており、世界恐慌や第2次世界大戦等の世界経済に大きく影響を与えた時代も含んでいますので、特別に景気の良い時だけにたまたま当てはまるということではなく、どんな時代であっても信頼性が高いと言えるでしょう。
過去の実績からも、米国株の投資利回りは年率平均で6〜7%程度、米国債だと年率平均で2〜3%程度が期待できるわけですから、ポートフォリオの組み方次第では、毎年資産の4%を取り崩し続けても資産が減らないというのは現実的と思います。
①の逆説ですが生活費の25倍の資産があれば、毎年4%の資産を取り崩しても理論上資産の目減りが無い。つまり生活費の25倍の運用資金があれば、生活費がかかっても資産を減らさず生活できるという意味です。
これくらいの資産があれば気持ち的に、かなり余裕をもって過ごしていける気がします。お金が全てとは言いませんが、お金がある事で得られる選択肢の幅は非常に広く拡大すると思います。
FIREを目指す理由
FIREを目指すと言ってはいますが、仕事が嫌で仕方ない訳ではありません。FIREの概念を知り、もっと自由に生きていく方法の1つがFIREだと理解しています。
今の仕事は全国転勤で、仕事の拘束時間も残業含め長めの仕事です。土日休みではありますが、30代後半となり今後の人生について考える時間がコロナもあって増えました。
FIREのうち、FIにあたるFinancial Independence(経済的独立)が持てれば、もっと意思をもって働くことが出来るし、今の仕事に拘らずに違う仕事や、自分で仕事を起業する等の色々な選択肢が持てると思いました。
気が付けば大学を卒業し今の会社で一生懸命頑張ってきて10年以上が経過しました。そのお陰でそれなりの金融資産を形成でき、様々な経験も出来て会社に対し感謝もしています。
でもFIREを知ってしまったので、一度きりの人生、色々とチャレンジしたい事もあり、経済的独立を早期に達成したいと考えています。

FIREへの批判について
FIREには批判があるのも分かっています。よく聞く批判内容としては、
- 自由な時間があっても暇になるだけ
- 大暴落に見舞われたら4%ルールが機能せず計画通りにいかない
- 社会に貢献していない
批判は最もだけれど、個人の価値観が過去にないほど尊重されるようになった現在、他人の意見は参考までに留めて置いて、大事なのは自分の意志と気持ち。
自由な時間が出来たらやりたい事は結構あってリスト化しています。目指すはセミリタイヤなので働く気はあり大暴落来ても働けば問題なし。税金面でも仕事はやるつもりで、もし将来自分の会社が出来たらそこでの利益分は税金で納めていきます。
7つの習慣という本を読んで、人生の最後にやり残した事や後悔を残して死にたくないと強く思いました。一度きりの自分の人生。もっと大切にしたいと思います。
これは本当に名著なので、未読の方は強くお勧めします。人生観変わります。自分は変わりました。
依存し過ぎない生き方 依存の怖さと適量の大切さ – みるきぃ 身近な投資のおはなし (milky-happylife.com)
まとめ
今とっても熱いワードそれがFIRE。
価値観が多様化し、それが尊重される現代。これからもっと多くの人が知り興味を持つと思います。
特に若い人の投資ブームはFIREを目指す若い人が増えている証拠。ただ一攫千金を狙ってギャンブル投資に手を出すのは非常に危険。基本に忠実にやるのが王道です。
その基本とは、所得を増やし、倹約に勤め、余裕資金を運用(インデックス投資がメイン)。これを地道にコツコツとやり、自分の生活コストの25倍となる資産をなるべく早く積み上げる。
その為に本業及び副業での収入を増やし、無駄な固定費を削り生活コストを抑え、インデックス投資中心に運用資産を増やしていきます。
口で言うのは簡単ですが実際、家庭持ちの我が家のような一般人にとってはかなりハードル高め。幸い僕も奥さんも倹約家でお金は溜まりやすいので、今の仕事と副業?である投資とブログ、せどりで収入を増やし、資産をコツコツ積み上げていきます。
以前書いたように運用資産は1,000万円を突破したので、これからもっと積上スピードを速め、FIを早期に達成できるように頑張ります!
